- 「切らない」ばね指手術の特徴
- 「切らない」ばね指手術を
おすすめしたい方 - 「切らない」ばね指手術の方法と流れ
- 「切らない」ばね指手術のメリット
- 「切開術」なのに、切らない?
- 従来の手術との比較
- 「切らない」ばね指手術の注意点
- 手術費用(保険適用)
ステロイド注射などを行っても引っかかりが残るような「ばね指」は、手術の必要となります。
従来の術式では1~3cmほどの皮膚切開が必要でしたが、当院では、皮膚切開が不要な「切らないばね指手術(エコー使用した手術)」を行っております。
なお、日曜・祝日も日帰り手術に対応しております。
※事前問診がありますので、初診日に手術希望の方はLINEにて連絡をお願いします。
LINE QRコードを読み込んで頂くか、スマホの方はQRコードをクリックして頂けましたら、『友だち追加』が可能となります。
「切らない」ばね指手術の特徴
- 保険が適用されます。
- エコーガイド下で(超音波で観察しながら)行う注射針を用いた手術です。
- 傷の大きさは約1mm程度で、ほとんど目立ちません(従来は約1〜3cm)。
- 手術に要する時間は最短1分です。
- 当日から普段の生活に戻れます。水仕事、入浴も可能です。
- 仕事、スポーツへの早期復帰が可能です。
- 抜糸・消毒のためのご来院は不要です。
※経過観察のための通院が数回必要です。
「切らない」ばね指手術を
おすすめしたい方
- 仕事を休めない方
- スポーツ復帰を早期ご希望の方
- 水仕事をする方、主婦・主夫の方
- 傷跡を残したくない方
- 通院回数を少なくしたい方
- メスを使った手術に抵抗がある方
- 痛みが苦手な方
「切らない」ばね指手術の
方法と流れ
エコーガイド下経皮的腱鞘切開術
切らないばね指手術は、正式には「エコーガイド下経皮的腱鞘切開術」と言います。
エコーガイド下(超音波で観察しながら)行うことで、針や腱鞘、神経・血管の位置を正確に把握することができます。
- 初診の際には、問診・触診に加え、超音波検査を行い、まずはばね指の正確な診断を行います。
- 切らないばね指す手術の適応となれば、手術日を決定します。
- 手術では、エコーガイド下で注射針を刺し、原因となっている腱鞘を切開・開放します。縫合・抜糸は不要です。
正確なエコーガイドを可能にする
超音波診断装置
当院では、画像の解像度が高く評価される超音波診断装置を導入しております。
優れた解像度画像により、手術をより安全・確実に行うことが可能です。
切らないばね指手術のメリット
切らないばね指手術の最大のメリットは、その低侵襲性です。
傷口は注射針を刺す約1mmに留まるため、その日から水仕事やシャワー、入浴が可能となり、日常生活への影響が最小限に抑えられます。また、抜糸や消毒のための通院もございません。
スポーツへの早期復帰も可能です。
さらに、切る手術と比べた場合、以下のように、手術に伴うさまざまなリスクが抑えられます。
さまざまな「リスク」を抑えられる
- 出血や血腫を生じにくい
- 神経や血管を傷つけにくい
- 感染のリスクが低い
- 麻酔量が少ない、薬剤アレルギーのリスクが低い
- 手術後の痛みが少ない
「切開術」なのに、切らない?
切らないばね指手術の正式名称は、「エコーガイド下経皮的腱鞘切開術」です。
“切開”という単語が入っていますが、これはあくまで“腱鞘の切開”のことを指します。エコーガイド下で行うことで、皮膚を切開して術野を確保せずとも、原因となっている肥厚した腱鞘を切開することができます。
従来の手術との比較
従来の、皮膚の切開を伴うばね指手術とは、以下のような違いがあります。
| 切らない ばね指手術 |
従来の ばね指手術 |
|
| 傷の大きさ | 約1ミリ | 1~3センチ |
| 痛み | 少ない | 強い |
| 神経・血管の損傷 リスク |
◎ | 〇 |
| 日常生活への影響 | 大きい | ほぼない |
| 通院回数 | 2~3回 | 約5回 |
切らないばね指手術の注意点
- 通常の切開手術と比べ、やや確実性に劣ると言われており、ごく稀に、腱鞘の解放が不十分になってしまうことがあります。その場合は、追加で同じ処置を行います。
- もともと炎症や癒着がある場合は、手術後、腫れ、むくみ、痛みが続くことがありますが、次第に改善していきます。
- 外科的な治療である以上、感染、神経・血管損傷、運動障害、血栓・塞栓症、皮膚瘢痕・ケロイドなどの合併症のリスクはゼロではありません。
手術費用(保険適用)
| 1割負担 | 約2,350円 |
|---|---|
| 2割負担 | 約4,700円 |
| 3割負担 | 約7,100円 |